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2024年03月27日

【祝ご卒業】令和5年度(2024年3月)卒業生?修了生の皆様へ大澤英雄理事長からのメッセージ

祝辞


学校法人国士舘 理事長 大澤 英雄

 

 

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皆さん、ご卒業おめでとうございます。  
学園を代表してお祝いの気持ちをお伝えします。
ご臨席いただいております ご家族の皆様にも併せて衷心より お慶びを申し上げます。

 

皆さんは国士舘大学における、それぞれの学業の研鑚とその努力が実を結び、先程、学位と卒業の栄誉を手にされました。

皆さんの大学生活は、必威体育感染症のパンデミックにより、想像もつかない状況から始まりました。入学式が中止となり、キャンパスへの出入りも出来ず春期の全授業がオンラインとなって、教員や仲間とも直接会えないという状況でしたが、大学としては、皆さんの安全と教育の質の確保を第一に考えて対応致しました。

六十年以上になる私の指導者歴をもってしても人と人との接触が制限される様な非常事態は、勿論ありません。

 

その後、授業?研究、課外活動などの対応も少しずつ本来の姿に戻りはしましたが、皆さんはコロナ禍と共存せざるを得ない、学生生活を長い期間送ることとなってしまいました。

加えて大きな自然災害も続きました。これらは各自の経済状況や就職活動にも影響を与えたことと思います。しかし、皆さんは、自分を見失うことなく志を立てて、今日という日を迎えられております。私はこのことに、心から敬意を表します。そして、多くの皆さんが本来の大学生生活を送れる状況に戻ったことに安堵しています。人生に波乱は付き物です。幾つもの困難を乗り越えた皆さんには、臨機応変な対応と、協力する事の大切さが身についている筈です。

別の見方をすれば、身をもって学生時代に貴重な経験をしたと言っても良いのではないでしょうか。それが皆さんの人生で、大きな力となっていると確信しておりますから、自信をもって社会に出て下さい。

 

さて、皆さんが、青春の一時期を過ごした国士舘大学とは、各自の人生の中で、どの様に位置付けられるのでしょうか。

卒業を迎えた今、振り返ると、四年とは瞬く間ではなかったでしょうか。未曽有の学生生活の時期を含め、十代から二十代へと移行する貴重な歳月を 国士舘大学生として過ごしました。まず皆さんは、大学に学ぶ機会を与えて貰ったこと、無事に卒業できたことに対するお礼をご両親はじめ、支えてくれた方々にきちんと申し上げなければなりません。そうすることで、けじめをつけて、新しい生活に進んで下さい。

 

これまで皆さんは社会的には「学生」という括りの中で少なからず保護されていた部分があったはずです。加えて皆さんの在学中、民法改正により成年年齢が十八歳に引き下げられました。現在は大学入学時には全員成年年齢に達しており、学生のうちから大人としての責任をもつことが求められています。

しかし、ここにおられる多くの皆さんが二十歳の時に民法が改正され、年齢的には成人として四年が経過している皆さんですが、全てが自己責任という認識がまだ甘いということはないでしょうか。明日からは、何の保護もない 一社会人です。学位記を受け取ったのと同時に大きな社会的責任も負っている事を充分に意識して下さい。

 

これから実社会へと旅立たれます皆さんは、小学校以来の長期にわたる学校生活からの解放感と新しい生活への期待で一杯のことでしょう。しかし、人生において学ぶ場所は、学校ばかりではありません。これから向かう実社会も今までとは違った形の学びの場で、皆さんを大いに成長させてくれる場所です。

我が国においては大学教育が一般化して、大学を出て当たり前という見方さえある現在ですが、実社会で問われるのは学歴ではなく、その人に何が出来るかであります。

ですから組織の中で自分の置かれた環境や与えられた条件にどう対処するのか、如何に工夫して前進するのかを考え、学ぶという生きる努力が必要です。重要なのは、学生時代に学んだ学問自体ではなく、本学で培われた教養と基本的な考え方であり、それが、今後の人生でどの様に価値を発揮するのかです。「価値を発揮する」ということは、「世の中の役に立つ、力になる」ということです。

大学の評価は、志願者数や競争倍率が決めるのではなく、その大学における教育の中身と卒業生が社会的にどんな働きをして、どの様な評価を得ているのかという点にあります。

ですから、卒業生の皆さんの行動や振る舞いによる処が大変に大きいと言わなければなりませんし、皆さんに寄せる期待も大きくなります。そういった意味から本日は皆さんにとって実社会への旅立ちを激励する出陣式でもあります。

今後は目的を定め、自分の持っている資質、能力を十分に発揮するための努力を続けて下さい。

 

皆さんにもう一つお伝えしておきたい事があります。それは国士舘を母校とする皆さんには常に心に留め置いて欲しいことです。国士舘の教育理念である四徳目の一番初めに掲げている「誠意」、つまり「人の為に尽くすこと、人を思いやること」です。

ここ数年だけをみても現代社会は見通しの効かない難しい時代であります。いざとなったら、一人では何も出来なかったと改めて周りとの関係について考えた方も多いと思います。

世の中は人と人との関係で成り立っており、他人との関係が自分を支え、育んでくれています。そして、このことが「人の幸?不幸」に大きく影響を与えているのだと思います。

自分の行動が周りの人を助けた、それで喜ばれ、感謝されたという経験から得られる喜び、心地良さを皆さんには、たくさん体験して欲しいのです。 

一つ一つの出会いの中で、人を思いやることから得られる気持ちを大切にして、心豊かな日々を過ごして下さい。 そして、自分らしい人生をしっかり生き抜いて下さい。

 

本日は、多くのご家族の方に、お出でいただいておりますが、国士舘の教育理念にご理解を頂戴し、四年間、大事なお子様を本学に託して頂きましたことに、国士舘関係者を代表致しまして心から御礼を申し上げます。    

 

卒業生の皆さん、皆さんの今後のご活躍を心から祈念いたします。

 

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